困っていたことがあった。
というのは、この国について話をした時に、
旅友に言われて持ってきていたものがあった。
石鹸。
ここは今現在もアメリカ主導の経済制裁が続く国なのである。
ということは、「 モノが圧倒的に少ない 」と、そう信じられている。
その話は、実際そうなのだけど、そうでないこともある。
それで、持参した(NYの宿で
頂いてきた)たくさんの石鹸の処分をしなくてはいけなかったのだが、、、
困ったことに、あげたい人がいなかった。
それまで良い出会いには恵まれていなかったし、
また出会い頭にモノをあげるというのも、、、
そんな時に、街角で出会ったこの老人。
会話を少しばかりしただけなのだけど、
なんとなくその人の良さを感じたので、
「 手土産 」を手渡すことにした、、、
キューバ、ハバナ。 2006年10月。