バスに乗って、一路ヒンドゥーの聖地である「 バラナシ 」へと向かっていた。
道中、車窓から見える景色は、その乗り心地とは裏腹に、のどかなものだった。
そして、幹線道路沿いにある小さな集落に休憩で停まった時のこと、、、
「 バナナ買ってよ、バナナ! 」 何処からかそんな声が聞こえてくる。
見れば小さな子供たちが手にバナナを持ってワラワラとしている。
どの子も、見たところ、まだ10に満たないくらい、、、
それが家計を助ける為なのか、お小遣い稼ぎなのか、、、 感心する。
やはり東洋人が珍しいらしく、仕事そっちのけでこっちにやってくる子供たち。
ちょっかい出して、遊んであげると大喜び、、、 やはり子供なのだ。
キャッキャッする様子を見ていると、その瞳には素晴らしい輝きがあることに気づいた。
普通に考えたら、この年齢なら学校に行っている筈。 (もしかしたら、学校は二部制?)
もしくは、自分の好きな遊びをしているのが当たり前だと思うのだが、、、
きっとそれは子供ならば、誰もが持っているものなのだろうけど、
少年たちの瞳には、どこか心惹かれる何かがあった。
その瞳に、「 宝石 」のような輝きを強く感じた、、、 素敵な瞳だ。
インド・小さな集落。 2003年4月。