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Antarctica vol.7 「 Day 5 湯加減はいかが? 」

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Halfmoon Island

 今日最初に上陸する場所は「 Halfmoon Island 半月島 」。 急な勾配のある所にチンストラップペンンギンが住んでいる。 いわゆるあごひげペンギンである。

 この半月島は、背後にも大きな島が見え、そこに雪の層が見えたりもし、景観はなかなか良かった。 ここが他の所とちょっと違って見えたのは、その急勾配もそうだが、岩山が剥き出しになっている所が多く、南極にある雪と氷に埋もれただけの島のイメージはない。

 その急な坂を登りきった所に、やはりあごひげペンギンたちのコロニーがある。 こちらが息を切らしながら登っていくのに対して、彼らはズンズンと登っていく。 小さい体の割には、強い足腰を持っているようだ。 見るからに、その一歩一歩が力強い。


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 彼らは岩場も特異なようで、よく観察していると、彼らと同じくらいの大きさの岩場を一つ一つ飛ぶようにして、進んでいっているのが分かる。

 通称「 岩飛びペンギン 」というのがいるが、それは他の種なのだ。 でも、その岩飛びペンギンと同じように、彼らも岩の上をホップジャンプしているのである。 その軽快な足腰は、僕の想像していたペンギンの動きではなかった。

 捻挫とかしないのだろうか?


Deception Island

 火山が噴火して産まれたこの島は、三日月のような形をしている。 三日月の形をしている部分だけ、海面から出ていて、その中心部は入り江のような感じになっている。 そして、その一部開いている部分から、船はその内部へと侵入する事が出来るのだ。


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 何でも、以前ここは捕鯨基地があったそうで、今ではその残骸のみが残っている。 火山で出来た島の景観に、人工の物体がそのまま放置されている。 写真に収めてみれば、その姿は良い絵に成り得るが、やはり景観は損なわれているように思えてならない。



 ちなみに、ここでの一番の行事は、温泉に浸かる事だ。

 温泉?

 南極で温泉??



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 そう思うのは皆同じことと思う。 しかし、噴火口の真っただ中にあるこの上陸ポイント付近では、地中の温度がかなり高いらしく、その暖まった砂利使って、水を暖めるそうだ。

 果たしてどのくらい暖かい水になるのだろうか??? 入ってみれば分かるのである。 以前、肺に穴が空いた時に医者に無茶をしないように言われたが、無茶をしなくては何事も始まらないのだ、と思う。



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 いやはや、その海水の、、、 生暖かいこと。 きっと生暖かく感じたのは、外気がほぼ0度だったからであろう。 普通に入ったら間違いなく冷たい。 これを温泉と呼ぶのにはちょっと無理があるが、外国人は誰もこれを温泉と呼んでなくて、勝手に日本人が温泉と思って熱い湯船を想像して入っただけの話である。 まあ、入れない事は無い。

 しかし、それだけでは終わらない。 先発に入っていた人たちが、水温0度と言われる南極の海に飛び込んでいるのを僕は遠くから見ていたのだ、、、



 「 百聞よりも、一見よりも、一動だっ!! 」



 いつものそんな理由付けで、僕は海水に入る事にした。 


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 実際、海水は相当冷たかった。 が、そんなのは冷た過ぎて感じないし、それ以上に気分が高揚していた、、、 いや、もはや気違いの域に達していたのだろう。 入っている最中は特に何も感じなかったし、出た後も何も覚えていなかった。 まあ、そんなもんだ。

 驚くべきは、白人の御年80歳にはなろうかというおばあちゃんが入っていたことだったっ!! 若い者だけがやるのかと思っていたら、何てことはない結構な年配の参加者も、、、 素晴らしい。 日本人の年配の人たちには出来ないことだ。 チャレンジ精神が違うと思った。 まあ、あの年齢で、南極くんだりまで来れたら、もう思い残すことはないのかもしれん、、、
by hitoshi280477 | 2005-12-11 11:04 | Antarctica
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