旅人の間で揶揄される「 世界三大危険な街 」の中で、
ヨハネスブルグは間違いなく「 世界で最も危険な街 」だ。
ケニヤのナイロビ、ナイジェリアのラゴスとは一線を画していると思う。
その犯罪率、、、 強盗、強姦、誘拐、殺人、カージャック。 他に類をみないほどで、ダントツだ。
もちろんその予備知識のせいで、「 危ない街 」に見えてしょうがないのだが、他の二都市と比べても、
その恐ろしさを語れるのは、「 世界三大危険な街 」を全て訪れた自分だから言えること、、、
誰がこれほどの大都会の姿をアフリカに想像出来ることだろうか?
その姿は、そこに「 富 」が集まっていることの現れであり、南アフリカの歴史の証拠であるのだ。
そして、その高層ビル群の下で、日々様々なドラマが繰り広げられているのだろう、、、
上記画像出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
今より100以上前、ヨハネスブルグは本当に小さな村だった。
それが、今では800万人ともいわれるほどの大都市に成長した。
それは、「 金 」の発見。 つまり、「 GOLD TOWN 」化したのが要因だ。
そこに、白人の資本が集まり、その下にたくさんの人々が職を求めて集まった。
もちろんほとんどの労働者は黒人である。 間接的な仕事を含めて。
人口が爆発的に増えたお陰で、、、 増え過ぎたお陰で、もちろん問題も増えた。
人口の急激な増加は、街の居住環境のバランスを壊し、結果としてスラム街が生まれた。
そして、その後、白人社会は自分たちの優位を保つ為に、様々な手段を用いて、、、
結果的に、人種ごとの制約を半ば強行的に設けることになる。 もちろん白人優位の、、、
「 富 」を求めて彷徨い集まった人間たちの手に、結果としてその「 富 」が入らなかったら?
そこに、非人道的な差別が確固として立ちはだかったら? どうなるのかの実例のような街。
冗談抜きに「 北斗の拳 」のような世界がそこには存在するらしい、、、 マフィアとかね。
「 世界で最も危険な街 」を武勇伝の為に訪れる旅人も少なくない。
そして、その多くが何らかの被害者になっているといわれている。
もちろん、日本人旅行者なんて、ターゲット。 カモ中のカモなのだ。
はっきり言って、自分以外の誰かにお勧めするような街ではないのだが、
世界の何たるかを知りたい人にはお勧めしたいと思う。 もちろん自己責任で、、、
その際に、ヨハネスブルグを見に行くのではなく、「 知りに行く 」という心構えだけはお願いしたい。
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