NZの植物と動物に関してだが、これもまたこの国の国土の成り立ちや環境が大いに貢献していて、その特異な環境から他では目にする事の出来ない固有種も豊富なのだそうだ。
「 Flora 」 植物 話によると、NZに現存する植物のうち約80-90%は固有種だとか? しかし、実際の%のことは置いといて、驚かされるのはその緑の豊富なことだ。 特に、フィヨルド・ランド国立公園などでは、果てしなく続く芝生や密度の濃いブナの木のジャングルなどがあったり、その他の地域では、いろんな種類の花を目にする事が出来る。 ただ、欧米人の入植に伴い持ち込まれた外来種の植物が多い事も事実だ。 場所によっては、たくさんの種類の植物を見る事が出来るが、それらのほとんどがイギリスや他のヨーロッパ諸国、アメリカなどから来ているなどと言う場合もある。 特に繁殖力の強い植物は厄介だ。 NZのほぼ全域で目にする黄色い花をつけた植物、「 Gorse ハリエニシダ 」などがその良い例だ。 初め「 緑の中に点在する黄色も良いもんだ、、、 」などと思っていたが、後でこちらの人に話を聞くと、それはどうやらとんでもない外来種らしく、遠くイギリスから持ち込まれたが、その繁殖力のお陰で今では本当にNZの全域に広がってしまっているとのこと。 こちらの人にとっては、ひどく景観を損ねているので何とかしたいらしいのだが、、、 自然の力に人間の力はなかなか及ばないものである。 今では、この植物を取り除くのはきっと不可能だ。 そして、実際は僕にもこのハリエニシダは厄介者だった。 というのも、僕はロンドンで味わって以来の花粉症になってしまったのだった、、、 そういった植物に問題を引き起こしている輩がいる。 オーストラリアからやって来たとされる「 Possum イタチの仲間 」だ。 こやつらは何かの間違いでこの国に侵入してしまったのだが、今ではその数約7000万匹! そして、彼らは木々の葉を食べたりして土壌を荒らしてしまうので、特に農家の人には甚大なる被害が及んでいるらしい。 彼らの食べる葉の量は年間何百万トンにも及ぶのだから、これは大きな問題だ。 それでも、NZにはまだ緑豊かな大地が広がっている。 緑は目に良いと聞いているが、きっと人間の心にも良い事だろうなどと思ってしまう感じだ。 「 Fauna 」 動物 これもまたNZの独特な国土の成り立ちに感謝をしなくてはならないことだろう。 というのも、ここには様々な動物が住んでいて、尚かつそのうちの多くがNZの固有種なのだから、、、 ・Kiwi 国のマスコットであるこの動物は、小さな鳥だ。 小さいとは言え、思ったよりも大きいというのが本当の所だ。 何だかひょうたんのような姿の鳥なのだが、この動物は夜行性で音に敏感なために写真に収める事は出来ないのだ。 それも捕食者より身を守る為に、そういう風に進化したのだそうだ。 変わっているのは、雌が子を腹んだ時に、その卵の重さが体重の25%にもなるのだとか? 人間の体重に換算したらエラい事だ。 50Kgの女性が、10Kg強の赤ちゃんを産む事になるのだから、、、 そして、卵を産み落とした後は、雄が80日間に渡って世話をするそうだ。 ・Moa かつてマオリの人々が、太平洋の島々から入植して来た当時にはまだ生息していたと言われる巨大なダチョウのような飛べない鳥。 体長が約3.5mもあったというのだから、相当大きい。 入植して来たマオリの人たちにとってはかなりのご馳走だったに違いない。 今では博物館以外では見れないのが残念な所だ。 出来る事なら、その背中に乗ってみたかったのに、、、 ・Blue Penguin 世界最小ペンギン。 なのに、水深約70mまで潜る事も出来るし、一日に約100Km近く泳ぐ事が出来るというから、かなりのやり手のペンギンだ。 実際、小さ過ぎてよく見えない、、、 ・NZ Fur Seal 二層からなる体毛を持つオットセイ。 ヨーロッパ人のハンターのせいで激減したが、現在ではその数が増える傾向にあるらしい。 かわいそうなのは、見た中の一匹の雌が、首にプラスチックのバンドが絡まったままの状態だったことだ。 一体何処でそうなったのかはわからないが、何ともかわいそうな姿だった。 その為に、この国ではこういった自然環境をこれ以上破壊しないような活動や、自然環境を保護する活動が盛んな部分もある。 特に、環境庁の規模は大きいように見え、普段の生活の中や、国立公園などでは注意書きが多い。 得体の知れない観光客も多い事だろうから、その労力は計り知れない事だろう。 けれど、この素晴らしい自然をこれからも保って行く為には、必要なことであるのは間違いない。 この国の自然の素晴らしさに触れた事のある者ならば、その活動の意義や大切さ、それに僕の言いたい事がわかることだろう。 自然というのは、人間では計算出来ない程の微妙なバランスによって成り立っているのだから、、、 Copyright (C) HITOSHI KITAMURA All Rights Reserved.
by hitoshi280477
| 2005-10-15 05:12
| New Zealand
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