カテゴリ:Yemen( 10 )

Yemen 「 イエメン@中近東 」


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by hitoshi280477 | 2006-12-22 02:48 | Yemen

Yemen vol.9 「 幸福のアラビア 」




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かつてアラビアには三つの国があったという。

一つは、「 砂のアラビア 」。 

つまり今のサウジアラビアを中心とした広大な砂漠地帯にあった国。

二つ目は、「 岩のアラビア 」。

今のシリアやヨルダンにある巨大な岩山が密集している事がそれだ。

三つ目は、、、 「 幸福のアラビア 」。

その昔、ヨーロッパの人々がイエメンをそう評してたそうだ。




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当時のイエメンはインドと地中海を結ぶ

「 海のシルクロード 」の要地として栄えていた。

それに加え、今でもそれはよく理解出来る話だが、

緑が多く、肥沃な土地から採れるの作物を目にすれば、

ここイエメンがそう呼ばれるのは納得のいく話だ。




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昔はインドのスパイス、中国の絹、アフリカの宝石、、、

様々なモノがこの地を経由して行った時代もあった。

さらに、当時の王侯貴族を虜にしたといわれ、

この地に莫大な富をもたらした特産品の「 乳香 」の存在も大きかった。

当時のイエメンは、そういう意味でも潤っていた、、、




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しかし、今は昔とは違い、時代そのもの移り変わりと共に、

交易路から外れ、乳香の魔力も忘れ去られた今、、、

「 アラブの最貧国 」と呼ばれるイエメン。




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だけど、経済的や物質的だけに満たされるというのは

そこまで生きていくのにそこまで重要なことでなくて、

少し人間の本分から外れている気がする、、、

そう思わせるのは、ここイエメン人の生活や人々そのものを見て来て感じたこと。

出会った人々は皆親切で、

男たちには「 誇り 」があった、、、




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アラビア半島にこんな所があるとは正直夢にも思っていなかった。

その大地、その文化、その人々、、、

どれをとっても特異で不思議なことばかりだった。




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短い滞在の中で、一体何を何処まで知る事が出来たのか、、、

まるで物語を読んでいたような部分もある。

もう少しイエメンという国を知りたいという欲求がある。



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by hitoshi280477 | 2006-12-21 16:20 | Yemen

Yemen vol.8 「 イエメン建築 」

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「 世界最古の摩天楼都市 」と呼ばれるサナアの旧市街の家屋、、、

実際、それはサナアに限った事ではない事は、僅かではあるが地方にある街を訪れて、自分の目で見てもう知っている。

石だけを組み上げて、7~8階建てのこの家屋、、、 驚きだ!




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イエメン人は小さいが、それにしてもこの入り口は小さ過ぎるだろう?

屈まないと中に入れないのだが、これは話によると敵の侵入を防ぐ為。

仮にそのぶ厚い木の扉が破られたとしても、屈んで入って来たところを、、、 「 ギロチン 」するのだそうだ!

なるほど、部族の多いイエメンならではの話だ、、、




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「 お菓子の家 」の砂糖に当る白い部分は漆喰で塗られている。

これは見る者に好印象を与えるというのが最初の目的でなく、

そこには「 防水 」というちゃんとした意味がある。

そして、窓が小さいのは砂埃よけと敵の視線を防ぐという意味もある。

それでも、「 カマリア窓 」と呼ばれる

明かり取りのステンドグラスは欠かせない。

それが、茶と白だけの外観に、彩りを加える、、、




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ちょっと変わった出窓、、、

ちなみに、窓の外側はどんなに高いところでも、

ちゃんと鉄格子がはめられているのが一般的。




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一階は家畜部屋、二階は穀物貯蔵庫となっていて、窓は無い。

三階以上は居住空間となっており、イスラムの掟に従って男女の部屋は明確に別れているとのこと。

最上階は「 マフラージ 」と呼ばれる客間になっている。

眺めが良い事や、カマリア窓の装飾に、ソファや絨毯といった内装も一番良いものを使用している。

それが、この家がいかに立派で格式の高いものなのかを来客に示すそうだ。


こういったイエメン人の誇りに満ちた家々、、、

地震の無いサナアでは築400~500年のものも珍しくないとか!?

地方では、こんな石造りの高層住宅が崖ギリギリに造られたりしているし、、、

正に、驚きと賞賛に値する家なのである。



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by hitoshi280477 | 2006-12-20 16:19 | Yemen

Yemen vol.7 「 双子都市 」

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サナア近郊に少し珍しい街があるという。

落差350mの崖の上下に同じ民族が暮らす街が二つあるという。

シーバムとコーカバンだ。

下にあるシーバムは農業と商業の街で、周辺には農地があり、市場も開かれる。




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崖上にあるコーカバンへは、350mの高さの崖を歩いて登って行くことになる。



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その崖は、一応整備されていて、

なんと街灯までも付いている!

でも、やっぱり崖は崖、、、

標高2500mほどあるこの土地で、

この傾斜はキツい、、、



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珍しい植物、、、

乾いた大地の色に、この色はよく映える。




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崖上のコーカバン。

登り始めて約45分で到着。

崖下のシーバムとは対照的に、ここが唯一の門。

この崖上から外敵を監視する役目にあった街ならではの造り。




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崖の上の街だが、そこでも何処から持って来たのか、全て石造りの家が並ぶ。

そして、そこには他の街と何ら変わらない生活が営まれている。

もちろん、モスクもある、、、




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コーカバンから見下ろすシーバムの街。

1000年以上に渡って共存関係にある二つの街。

今でも年に一度は二つの街の住民が集まって、

お互いの無事を確認し、それを祝い行事が続いているとか、、、 いい話だ。

それが、ここが双子都市を呼ばれる所以なのだそうだ。



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by hitoshi280477 | 2006-12-19 16:07 | Yemen

Yemen vol.6 「 ジブラの街並 」

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石畳の道を進み、

その先にある階段を登って行くと、

そこには11~12世紀にアルワという女王が、

この街を支配していた当時の面影が残っているという。




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確かにそんな雰囲気が残る場所が多い。

今でもあの頃とそう変わらないであろう街並をみていると、

どこかタイムスリップした気になってくる、、、

単純かもしれないが、本当にそんな気がするのだ!




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所狭しと居並ぶ家の間には、

いつも狭い通りがある。

裏道と呼ぶに相応しい感じがするが、

裏道と呼ぶにはたくさんあり過ぎる、、、

実際、それはここに住む人々にとっては、

裏道でもなんでもないのだが、、、




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傾斜のキツい界隈では、

その落差の分、

視線が違った場所に届くようになる。

色としては少し寂しい感じのするレンガ色の壁には、

ステンドグラスの鮮やかな色がよく映える。




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芸術的な水道管、、、





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砂漠のイメージの強いこのアラビア半島では、こんな景色を予想も想像もしていなかった。

この辺りは「 緑のアラビア 」と呼ばれているそうだ。

そういえば、ここに来るまでもたくさんの緑を見たなぁ、、、




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これがそのジブラの街並、、、

どこか中世ヨーロッパを思わせる雰囲気が漂っている。

他の街で見た家屋の面持ちとは少し違った感じがする。
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by hitoshi280477 | 2006-12-17 16:26 | Yemen

Yemen vol.5 「 ジャンビーヤの舞い 」

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サナアから乗り物を乗り継ぐ事、約1時間半。 ワディ・ダハールという小さな村がある。

小さな岩山の上に建つ「 ロックパレス 」という昔のイマーム(=支配者)の夏の別荘がある事で知られている場所だ。




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ここから遠く岩山を見上げたところに「 ジャンビーヤ・ダンス 」というのが毎週金曜日に催されているというので、それを見に行く事にした。

実際、この辺りは大きな岩山に囲まれた土地で、緑が少しはあるものの、大地の「 茶色 」がこの地が乾燥していることを示している。

荒涼とした感じのする地域だ。




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さて、そのジャンビーヤ・ダンス、、、

何処で何時やるものなのかよく知らなかったが、なんとかたくさんの人垣の向こうにそれを見つける事が出来た。

男たちがアラブの雰囲気を醸し出す管楽器と太鼓の音に合わせながら、輪になったり、一列になったりしている。

そして、手にしたジャンビーヤを天に地にかざしながら踊り続けるというもの。


なのだが、どこかギコチなく感じられる!

どうやら、日本人団体観光客主催のモノか?




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ジャンビーヤといえば、それはイエメンの男たちには欠かせないモノだ。

腰に巻いた太いベルトにさす「 半月刀 」だ。


話によれば、由緒正しい家に伝わるジャンビーヤには100年以上のモノや、時価数千万円というのもあるという。

モノによって地方色や価値は様々。 それは刃や、柄や、鞘、それに全体の雰囲気に出ている。




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アラビヤン・ナイトの登場人物たちを思わせるこの半月刀、現代ではあまり使用されることや、所持すること自体に疑問を持つ人も多い。

けれど、このジャンビーヤ。 女・子供・身分の低い者には所持する事が許されておらず、これを身につける事が一人前の戦士であることを示しているとのこと。

つまり、ジャンビーヤを所持しているということは、彼が一人前の権利と勇気を有する部族民族である事、誇り高きイエメン人だという事を物語っている、、、 のだそうだ。

カッコいい、、、 ああ、踊り自体は大した事なかったなぁ。
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by hitoshi280477 | 2006-12-15 16:19 | Yemen

Yemen vol.4 「 マナハからハジャラ 」

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マナハ。 サナアより西に約230km。

標高2000mを越える位置にあるこの街は、実は日本とはそれほど降雨量が変わらないという。 そのお陰で、この辺りは緑の多い地である。

着いた日は、まだお昼過ぎだったのにも関わらず、谷底から吹き上げる霧によって、歩くのもままなら無い程だった、、、 それが余計に不思議な雰囲気を醸し出す。




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とにもかくにも、村を散策することにした。

霧に埋もれる村にも、サナアで目にしたようなあの石造りの家屋が多い。

そして、よく見ると家がうっすら緑に見える。

始めはこの湿度のせいで、苔でも生えているのかと思ったが、それはどうやらこの辺りで採れる石が緑色をしているからのようだ。




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迷路のような狭い裏道を進んで行くと、

こんな出会いがあった。

大きくて綺麗な瞳を持った少女、、、


物語の中に本当に迷い込んだような気がしてならない。

言葉を全く発しない少女は、

ずっと不思議な笑みを浮かべていた、、、




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マナハの街から歩く事、、、 約2時間! 隣の村へと向う。

切り立った岩山の道は今ではよく整備されていて、歩き易い。

道中目にするのは、緑の多い地域と言われるだけあって、谷に点在するカートの木々だ。

空の青と、雲の白と、棚田の緑に、大地の茶、、、




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標高2300mにあるという村、ハジャラ。

「 天空の都市 」を思わせるこの外観、、、

遥か遠くに見えた時から、その迫力はスゴい!




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この光景が、1000年も前から同じだという事実、、、
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by hitoshi280477 | 2006-12-13 16:12 | Yemen

Yemen vol.3 「 市場を歩けば 」

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市場を歩けばその国の生活が見えてくるとはよく聞く話。




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ちょっとした用事を足しに行ったハサバという街では、

外国人はどうやらとびきり珍しいらしい。

少し歩けば、この有様、、、 人懐っこいイエメン人ならではの光景でもある。




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「 カート 」と呼ばれる噛みタバコのような草。

イエメン男たちの欠かす事の出来ない嗜好品。

これを皆で集まってやるそうだ。




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このカート。 よく噛んで、口に含んでいると、覚醒作用が得られるという事だが、、、

実際、それがどんな味がするかと言えば、、、

とてもじゃないが、すごく苦くて、口に貯めておく事は出来ない。


それでも、イエメン男たちは口にたくさんのカートを詰め込む。

その様子はとても愉快、、、 でも、これが当たり前。




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敬虔なイスラム国家であるイエメンでは、外で仕事をするのは男ばかり。

少し異様な光景ではあるが、これも当たり前。




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それにしても、皆感じの良い人ばかり。

男たちの仕事にかける熱意と男気が感じられる。

若くても、、、 それは同じなのだ。
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by hitoshi280477 | 2006-12-12 16:13 | Yemen

Yemen vol.2 「 イエメン門前 」

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「 Bab al Yemen 」と書いて、「 バーバルヤマン 」と読む。

それが合致したのは、ここを何度か訪れてからだった、、、

ここはサナアの旧市街でも一番有名で賑わっている界隈。

近くには市場や地方への乗り合いバスとタクシーの乗り場があるからだ。




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一歩その門をくぐれば、ちょっと変わった、、、

いや、ちょっと雰囲気の良い光景がある。

旧市街のあの街並の中に市場があり、そこで商売する人々や、そこを行き交う人々の様子を眺められる。

つまり普段の姿が見られるってことだ。




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イエメンの人々は、まだほとんどの人々が昔ながらの服装をしている。

男たちは総じて白い服にジャケットを羽織り、頭にはイスラム帽、足にはサンダルだ。

女性は、ここが敬虔なイスラムの国である事を示すように、頭から足まですっぽり布で覆っている。 でも、質素な色の布をまとっている者は少ないように感じられる。




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これがここの日常風景なのだ、、、
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by hitoshi280477 | 2006-12-11 15:58 | Yemen

Yemen vol.1 「 サナア旧市街 」

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イエメンの首都であるサナアといえば、今では世界遺産に指定されている旧市街の街並が有名だ。

街の中心部にある大通り沿いに宿をとっていたので、

その辺りでは気が付かなかった。

でも、一本裏の通りに出てみると、、、

こんな光景が広がっていた。




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自分の中では大通りの裏側と思っていたその界隈こそ、目にしてみたかった「 サナアの旧市街 」そのものだった。

それに気が付いたのは、吸い込まれるようにして旧市街を歩き始めてからしばらくしてのことだった。

ふと気が付けば、もう旧市街の何処に居るのかわからない、、、

まるで「 あの物語 」の世界に迷い込んだような気がしてならない。



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レンガの色と、その周りの白い縁取りがとても好印象を与えてくれる。

何処か「 お菓子の家 」を思わせる外観、、、


迷路のような旧市街には、家やモスクだけでなく、こんな畑もある。

それが、この不思議な面持ちをした住宅が、今でも使用されていることを伝えてくれる。




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旧市街を散策し始めて以来、

別世界に迷い込んだような気がしてならなかったが、

どうやらそれは彼にも同じようだ。

普段全く見かけない顔がウロウロしているのだから!



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ギュウギュウ詰めに建ち並ぶイエメン様式の家、、、

その景観が醸し出す不思議な雰囲気と言ったら!!
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by hitoshi280477 | 2006-12-10 15:50 | Yemen