カテゴリ:未- Paraguay( 4 )

Paraguay vol.3 「 運び屋稼業 」

 アルゼンチンのプエルト・イグアスに戻るべく、とりあえずパラグアイからブラジル側へと橋を渡っていくことにした。 国境を徒歩で越えるというのは、何だか特別なことをしているような不思議な感じがするからだ。 両国間に跨がる橋は長さ約500mといったところか。 橋の中心には双方向二車線ずつあって、その両端を歩行者が歩ける仕組みになっている。 橋下には細い川が流れていた。

 そのことには気付いていた。 バスでブラジルからパラグアイへと来た時に、橋が金網で囲われていることを。 そして、その金網の所々に無数の切り抜かれた跡と、それを修復された跡を。 その時は気にも留めなかった。





 この時の気温、約40度。 うだるような暑さと日差しの中、僕はブラジル側へと橋の上を歩いていた。 背にしたパラグアイ側に見える無数の看板を写真に収めようとしている時だった、、、

 何者かが、こちらに向かって物凄い勢いと形相で走ってくるのだ。 僕はその様子に圧倒されながらも、注視した。 頭にはバンドのような物が見え、背中には何か黒い物体を背負っている。 その時の一団は三人だった。 彼らは僕の視線など気にする様子は全くなく、そのまま僕を通り過ぎて行ってしまった。 彼らの物凄い形相と、滴る汗だけはよく見えた。

 「 今のは何だったのだろう 」 そう思って、考えていたが、振り向いて彼らの去った方角を見てみると、先のほうで止まって、何やらしているらしい。 僕はもともとそっちの方向、ブラジル側へ行くつもりだったので、撮っていた写真も早々に切り上げて、現場に向かうことにした。


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 しかし、彼らは僕が近づく頃にはこちら側へと戻ってきてしまった。 今度は少し楽そうな面持ちで、手ぶらだ。 訝しげに彼らを見つつも、絡まれたくないのでヨソヨソしくしながら、僕は彼らをやり過ごした。 しかし、やはり気になるので彼らの様子を伺うべく振り返ってみると、彼らの向こうから新たな一団が来るのが見えた。 僕はそれを知ると足早に、彼らがその荷物と共に何かをするであろう現場の方へと進むことにした。 

 今度の一団もやはり黒い何かをそれぞれ背負っている。 そして、目的の現場まで走っている。 様子がおかしいのだ。 というか、怪しいのだ。

 僕は彼らが何をしているのか、見えるギリギリの所まで来ると今度はゆっくりと歩き近づくことにした。 彼らの行動が見える、、、 なんと、彼らはさっきまで背負っていた黒い物体を橋下に落としているのだった。 橋から下を見下ろすと、推定30mはある。 ビルで言えば、10階分には相当するだろう。 上からでは判断しにくいが、それくらいはあると思われる。 その高さから、あの黒い物体を下にバンバン落としているのだ。 そして、落とし終わると、そそくさとパラグアイ側へと戻っていくのだった、、、

 不思議に思った僕は、その現場に近づくと、そこだけ橋を覆う金網に四角い穴が空けられているのを発見した。 当たりを見回して、確認した後で下を覗いてみると、、、 例の黒い物体が今では小さな点となって見ることが出来た。 そして、その黒い物体に群がる輩も認めることが出来たのだった、、、 

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 察するに、彼らはきっと何か大事な物を運んでいるのだ。 それが入国時にかかる税金なのか、はたまたそれ以上の何かなのかはわからない。 どちらにしても、それは「 密輸行為 」だ。 鼻息を荒げてそれを口にする気には毛頭ないが、正直驚いた。

 きっと彼らにもその中身は関係ないのだろう。 関係あるのは、荷物を担いで、警察や出入国管理局の税関係員の目を盗んで、あの穴まで荷物ならぬ「 ブツ 」を運ぶことなのだろう。 世の中には変わった職業があるものだ、と思った。 そして、ブラジル側にある税関で検査されている人々を見て、「 ぷっ 」と笑ってしまうのだった。

 まあ、どうせ彼らが運んでいた物もタイヤか何かなんだろうけど、、、






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by hitoshi280477 | 2005-01-31 09:08 | 未- Paraguay

Paraguay vol.2 「 Ciudad del Este 」

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 「 東の街 Ciudad del Este 」は南米では有名な免税の街として知られている。 その経緯は知らないが、それは世界でも珍しい場所ということだけは言える。 特に外国製品には100%のいかにも敵対的な関税をかける国が存在する今の世の中で、失礼ながらパラグアイのような経済弱小国に世界でも稀な「 免税の街 」が存在するのは理解に苦しむ。 とはいえ、一般消費者としてその恩恵に被れれば、誰一人として文句を言う者はいないだろう。





 街には話に聞いていた通りたくさんの品物と、それを並べる大型デパートに、専門店に、商店に、行商人で賑わっていた。 街自体はまだ開発段階なのかどうなのか、舗装が完璧でないので埃っぽくってたまらない。 それでも、そこを行き来する人々はそれぞれの思惑を実行するがべく右往左往している。 街は活気に満ちていた。

 その様子はどこかアジアの雑踏を思い出させるものがあった。 あの忙しなく、埃っぽいけれど、活気に満ちた何かがここにも通じるものがあった。 





 面白く感じられたのは、何故か「 中国 」とか、「 AMERICA 」と書かれたデパートのような大きい商業ビルの存在だ。 中に入れば、別段他の商業ビルと変わりはないのだが、その看板はあまりにも目立つ存在だ。どちらかというと、とても下品に見えるその看板、集客に貢献しているのだろうか? もし仮に、ここで米中における代理戦争とでもいうべき、「 経済ミニ戦争 」をしていたら本当に笑えるのだが、、、 まあ、中国人が本当に経営していても不思議はないのだが。





 取り扱っている商品の中で、一番良く目についたのはやはり電化製品だ。 というのも、昨今の電化製品、特にPC関連、デジタル関連のものは流れが以上に早いからだ。 この街がどこまでついていっているのかを知れる一つの目安になる。

 一見した感じでは、PC関連はきっとその需要から少ないと思えた。 それに比べて、音楽再生機器や、テレビ、ビデオプレイヤー、DVDプレイヤー、デジタルカメラ、ビデオカメラの数は多かった。 どの商品も少し型落ちしているものばかりのようだった。 そして、デジタルカメラやビデオカメラのように最新技術が必要としないものに限っては、見たこともないブランドが多数出回っていた。 「 AKITA - Made in Japan 」とは一体? 秋田県が総力を挙げて立ち上げたブランドなのだろうか? それとも、「 AKITA 」さんのオリジナルブランドなのだろうか??? ちなみにこの「 AKITA 」、地元の人の多くは本気で日本のブランドだと思っている。 実際、そうなのだろうか?

 車用品も多く見られた。 オーディオやタイヤなんかも取り扱っているようだが、よくこんな地理的に中途半端な土地にそんなにたくさんの品物を持って来れるものだなと関心してしまう。

 そして、やはり登場してしまうのが、「 人民バッグ 」なのだ。 中国人民の皆さんの国家的持ち物とでも言えるビニール製の袋。 ここでも手に入るのだ。 初めて見たのはタイのバンコクだったが、中国を旅行してからはそれは「 人民バッグ 」と名付けられた。 日本でいうレジャーシートの素材で出来た祖末な格好のバッグなのだが、これがその見た目の割にはかなり丈夫で、旅行者の中では重宝するものも多い。 実利を取る中国らしい一品なのだ。 もしかしたら、中国製でないのかも知れないが、ここでは中国製ということを前提に「 人民バッグ 」となる。 その人民バッグが南米のこんな奥まった地で活躍している。 買い物客はもちろんのこと、それを売り歩く人々を始め、それに自分の売り物を入れて売り歩く人もたくさんいる。 というか、みんなそれを持っていると言った方が話が早い。







 電化製品に、衣類。 車関連の部品に、スポーツ用品、小物、おもちゃ、、、 品物は非常に多岐に渡っていると言えよう。 モノを欲しがる現代に生きる人間にとってここ Ciudad del Este は、きっと魅力的な街なのだろう。 が、しかし、そうでない者にとってはあまり魅力的に見えない街だ。

 モノに群がるその姿、、、 あまり美しいものとは思えなかった。

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by hitoshi280477 | 2005-01-30 09:07 | 未- Paraguay

Paraguay vol.1 「 不可解な国境 」

 東の街、シウダー・デル・エステ 。 何故の東の街と呼ばれているのかと言えば、それはやはりパラグアイの東に位置しているからなのだろう。  隣接する二つの大国、アルゼンチンとブラジルに挟まれるように存在している国、パラグアイ。 先日、訪れたウルグアイと同様に両大国の緩衝地帯のように思えてならないというのが本音だ。 大国の狭間で生きる国というのはいつも分が悪いように見えてしまってならない。 そこでは何がどうなのか? 今回もウルグアイの時と同様に、自分の目でみるべく足を運んでみるのだった。





 イグアスの滝と呼ばれる世界でも有数の大瀑布を見に行くのに起点になっている街、アルゼンチンにあるプエルト・イグアスからバスに乗ると、簡単にパラグアイのシウダー・デル・エステに行くことが出来る。 バスターミナルからほぼ毎時シウダー・デル・エステ行きのバス(それも路線バス)が出ているというのは、両国の関係や人の移動が活発なことを指し示していた。

 バスはターミナルを出ると一路国境へと向かった。 アルゼンチン側の国境で手続きを済ますと、今度はブラジル側の国境へと向かうことになる。 僕は事前にブエノス・アイレスでブラジルの90日間マルチエントリーのビザを取得していたので、その面では何も心配は無かった。 国境間の緩衝地帯を走りだしてしばらくすると、おんぼろの建物が見えてきた。 ブラジル側の国境だ。 窓の外にあるそのおんぼろの建物を見てると、僕を乗せたバスは「 す~っ 」とその脇を通って行ってしまうではないかっ! しかし、乗客の中で焦っている様子をしているのは自分のみ。 運転手も僕を一目見れば外国人なのだから、出入国のことは心得ているはずなのに、、、 きっと何かあるんだろう? 気持ち心配しながらも、僕は何がどうなるのかわからない状況に身を任せることした。

 バスはしばらくブラジルの街フォス・ド・イグアスを走ると、一本の橋を渡りだした。 察するにここがブラジル - パラグアイの国境なのだ。 きっと「 友好の橋 」とか何とか呼ばれているヤツだろう。 橋はそれなりに込んでいて、その先にある街に興味ある僕の何とも言えない心地良い緊張感を盛り上げていた。 その橋を渡るに連れ、車の騒音が、脇を歩く人々の雑踏がどこか懐かしいアジアを感じさせた。





 そうこう感じているうちに、僕はパラグアイに入国してしまっていた。 既に入国してしまっていたのであるっ! こちら側にあるブラジルの国境でも何にも言われなかったし、ここパラグアイ側でも何にも言われなかった、、、 一体ここはどうなっているのだろうか? 僕が入国管理局は何処かと尋ねると、「 もう通り過ぎた 」というではないか。 そんなことでいいのだろうか? しかし、自分の身は自分で守らなくてはならない。 何時、何処で警官につまらないツッコミをされるかわからないのだから、、、 僕は自力で入国管理局に入国のスタンプを求めに行ったのだった。 やれやれだ。 南米のいい加減さには笑えることも多数あるが、そのせいで問題を抱えたくはない。 しかし、バスに乗ってこんなに簡単に国境を行き来出来るなんて、きっと、三国バス共同運行同盟でも制定してあるのだろう。











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by hitoshi280477 | 2005-01-29 09:16 | 未- Paraguay

Paraguay 「 パラグアイ@南米 COMING SOON 」


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Paraguay パラグアイ@南米

2005年1月の旅話。

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by hitoshi280477 | 2005-01-28 21:24 | 未- Paraguay