朝、いつものように目が覚めると、いつものように爽やかな草原が広がっていた。
長い寝台列車の旅、、、 簡易ベッドで寝ることや、列車の揺れの独特なリズムにも慣れてきた。
不思議なことに、「 コレがいつまで続くのか、、、 」という気持ちにはならなかった。
相変わらず変わった屋根を持つ民家が多い。 なんか可愛らしいものもある。
どの屋根にも共通しているのは、やはり屋根の傾斜をキツく保っていること。
それは、世界のどの豪雪地帯でも同じだが、やはり雪の重さから屋根を開放してやる為。
小さな村から大きな都市まで、気になっていたのは何処で作物を育てているのかということ。
というのも、郊外で目にする景色の中で、一度も畑を見ることはなかったからなのだ。
でも、一般家庭の庭には、やはり小さいながらも畑が。 ビニールハウスがあるとこまであるしっ!
シベリア鉄道という名の鉄の線が、広大な大地を何処までも這っていく、、、 その距離9000km以上!
正直、単調な景色がいつまでも続いていくのだが、シベリアのど真ん中を進んで行くというのは、
そんなにつまらないことではない。 人類の作り上げた「 傑作 」に身を任せていると思えば、、、
駅のホームで見かけた列車の面構え。 やはり日本のソレとはちょっと違う。
いうなれば、時代遅れの「 機械式 」を思わせるのだが、
逆にその風貌がこういったところでは頼もしく思えるから不思議だ。
小さな駅のホームで見かけたロシア人乗務員。
モンゴル行きの列車には、モンゴル人乗務員のみなのです。
いずれにしても、言葉は全く通じず、、、 まぁ、親切にしてもらってましたがね。
駅のホームで見かけた24時間の売店。 でも、そんなに列車の数はないだろうに?
ちなみに、たまにおばちゃんがやってきて、何かを売っているんだけど、、、
ロシア庶民の代表料理「 ピロシキ 」を食べたかったけど、この蒸し暑さでは少し恐い、、、
手持ちの食料が底をついてきたので、食堂で食べることにした。
頼んだものは、、、 「 目玉焼きチキンハンバーグ定食 」。 見事に冷凍食品でした。
話に聞いていた以上に、美味しくない、、、 でも、贅沢は言えないのです。 涙。
居合わせた外国人旅行者(カップル)と食事をした。
冷房なし、シャワーなし、美味しいご飯なし、、、
二人の仲に支障をきたさないと良いけど?
まぁ、こんなこともありつつシベリア鉄道の旅は続くのです、、、
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