今朝で4回目の朝を迎えることになる。 既に5000kmを走破しているそうだ。
相変わらず列車のリズムは軽快で、順調に東を目指していることを伝えてくれる。
今朝は(もしかしたら唯一の見所である)湖を通るとあって、少し早起きした、、、
なんとなく視界が開けたと思った瞬間、、、 そこにはまるで雲海ような何かがあった。
「 О́зеро Байка́л バイカル湖 」は世界遺産にも登録されている湖。
最大深度1637mや水質+透明度も世界一なのだそうだ。
それに、世界で最も古い古代湖で、2,500万年の歴史を持つとのこと、、、
朝靄の中のバイカル湖の姿はとても幻想的で、
それがバイカル湖のいつもの姿だと思うと、、、
その超自然現象的光景は素敵としか表現のしようのないものだった。
キャビアが取れることで知られている古代魚チョウザメや、オームリやバイカルアザラシ等、
確認されているだけでもサケ科魚類をはじめ多数の固有種が存在するのだそうです。
今回は通り過ぎるだけなので、それらの生物は目にすることは出来ず、、、 残念!
そして、列車はバイカル湖を後にして、更に先へと進むのです、、、 何処までも。
しばらくすると、久しく目にしなかった街、、、 村、、、 集落の姿が窓の外にあった。
古代の文明が栄えるのに絶対必要条件だったことを証明するかのように、「 水 」の傍に、、、
旧社会主義時代にどういった都市計画をしてたのか、、、 都会と田舎の格差は大き過ぎる。
夏のこの時期、ロシアでさえも暑さは免れることはなかった。
特に列車が止まっているときなんかは、、、 蒸し暑いのに、無風!
車窓の外には大草原が、、、 目指すモンゴルはもうすぐか?
名前が読めない何処かの駅で停車中。 簡単な税関があったのです。
モンゴル人商人によってモスクワで大量に仕入れられた品物は確認される、、、
コンパートメント内はもちろんのこと、廊下の下や天井の空調ダクトに隠したモノもバレバレ、、、
可哀相なことに、一人のおばさんの持ち込んだ荷物は免税の基準を大きく上回ってしまったらしく、
かなり高額の税金を要求され、仕方なくこの駅で荷物を全部降ろされてしまうのでした、、、
実際、おばさんの持ってたキャビアの量は尋常じゃなかったけどね、、、 かわいそうに。
ここを越えれば、ロシアとモンゴルの国境まではもう少しらしい。
やっと目指すモンゴルへと近づきつつあることを実感した時でした♪
ちなみに、こことモスクワとの時差はなんと5時間! 国内なのに、、、
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