Tahiti vol.6 「 楽園の姿 」

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 タヒチがたくさんの人々にとって楽園を想像させるのは理解出来る話だ。

 あの青い空に浮かぶ大きな白い雲、透き通った海には色とりどりの魚たちが住んでいる。 島には南太平洋ポリネシア独特の雰囲気がいっぱいだ。 キツい日差し、蒸し蒸しとした空気、木陰を提供する椰子の木、風になびくパレオ、人々のゆっくりとした生活の様子、、、

 何処から持って来るのか、若い娘さんも、おばちゃんも、お婆ちゃんも、皆可愛らしい花を耳にさしている。 少し褐色がかった肌と黒髪に、それがまた映えるのだ、、、





 いつだか移り住んで来たポリネシアの人々は、今ではこの地に完全に定住している。 きっと豊かな自然の恵みが豊富な食料を提供しているからなのだろうけど、それ以上にここに居たい理由があるのだろうと思う、、、

 それはここタヒチの自然の素晴らしさだ。



 海底火山が爆発することによって産まれたポリネシアの島々。

 遠浅の海を持つ島々ではたくさんの綺麗な魚たちや珊瑚といった生物が住みついている。 海が遠浅な分、浜辺からは薄い青色をした海が広がっている様子が見える。 また、その火山の爆発が造り出した景観は、モーレア島などでよく見られるように、まるでオブジェのようにさえ思える所もある。 そして、その火山から作り上げられた土地は肥沃で、それがここに住む人々に豊かな土壌を提供しているのだ。 島は緑一色と言って良いほど森が豊かで、それがタヒチ独特の景観を形成していると言っても過言ではないと思う。





 今では世界でも名だたる観光地として有名なタヒチ。

 ここを訪れる人々はきっとその自然の優美さと、ポリネシアの魅力に惹かれることだろうと思う。 そうすることによって、人々の自然やポリネシア文化への関心が高まることを願ってやまないのだ。 というのも、ここがいつまでも楽園と呼ばれる環境でいられるかどうかは、今では人間によるところが多いと思われる。

 昨今の地球温暖化や、ゴミ問題はもちろんのことなのだが、、、



 約1700km離れたムルロア環礁ではフランスによる水爆実験が行われたこともある。 こんなに綺麗な海の中で、そんなに恐ろしい事が行われているなんて信じ難い事だが、実際実験は行われたのだ。 その結果、そのムルロア環礁周辺では奇怪な形をした魚が発見されているのだっ!

 何とも恐ろしい話ではある。

 一方では反戦や、自由や、博愛をうたっている国が、自国の領土を遠く離れたとても自国の領土とは思えない所でそんな恐ろしい事をしているのだ。 とんでも無い話である。



 それに、諸外国からの大量の観光客の訪れによって、島の人々の生活や意識の中にもいろんな変化が産まれて来ていると思う。 きっと今まで人々の心の中にはなかった物質中心社会の波が、ここタヒチにも来ているのは間違いない。

 特にパペーテ市内では、下品とさえ思える程モノが溢れている。 それらのほとんどは観光客用のモノだったりもするが、そういった事が島の人々に与えるインパクトは大きい。 今ではポリネシアの文化の素晴らしい一面であるパレオを着る女性の姿はなく、若い男性あたちはどこかのHip-Hop崩れのただ単にだらしない格好を好んでしている者も多い、、、





 「 タヒチは素晴らしい 」 、、、そう思う。

 あの青い空、白い雲、色とりどりの魚が住むタヒチアンブルーの海、空に突き刺さるようにして聳え立つ緑多い山。 ポリネシアのゆったりとして、物事に寛容で、人々に優しい文化、それにあの情熱的なタヒチアンダンス、、、



 それらを見た僕だから言えること、、、



 「 タヒチは素晴らしい 」



 その素晴らしい環境と文化を、ここを訪れる人々はもっと知るべきだし、地元の人々はもっと誇りに思うべきだ。

 タヒチがこれからも「 楽園タヒチ 」である為には、何はともあれ、人々の意識というのが一番大事な気がする。

 遥か南太平洋のど真ん中、ポリネシアを代表する島に来て、僕はそう思うのだ。

 やはりそれには実際に来て、自分の目で見て、体で経験しなくては分からない事だろうが、、、



 「 楽園タヒチ 」と呼ばれる今日のこの姿が、出来るだけ長く存在して欲しいものだ。


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by hitoshi280477 | 2005-11-26 08:03 | Tahiti
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