Australia vol.6 「 Day Tour - the Great Ocean Road  」

a0086274_18265940.jpg 翌日、同じGo West社の一日観光ツアーに出掛けた。 今日はメルボルンの東に広がる 「 the Great Ocean Road ザ・グレート・オーシャン・ロード 」という、世界的にも有名で、こちらもメルボルンを訪れる観光客の中では外すことの出来ない場所ではあるとのこと。 一日中、バスに乗りっぱなしになるほどこの海岸通りは長くて、またアクセスが個人では難しい。 その為、どの観光客もこのツアーに参加することになるのだった、、、

 ツアーの始まりは、何故かアボリジナル・カルチャラル・センター。 ただ単に、通り道にあるからなのか、何なのか? まあ、ツアーに含まれているので行くことになる。 この辺りに住んでいる現代アボリジニーの人の簡単な話とディジュリドゥの演奏と、お土産物の観光を済ませると、一路西へと海岸道路を目指して進む。

a0086274_1827931.jpg しばらく走ると、このグレート・オーシャン・ロードの始まりであるビーチに着いた。 高台から望む海岸線は綺麗で、天気も快晴だったことから遥か遠くの方まで見渡すことが出来た。 その波打ち際では、たくさんのサーファーが波乗りに興じていて、老人と犬が遊んでいたりもする。 ここに住む人々のライフスタイルのキーワードは「 波・サーフボード・犬 」という感じがして、実に絵になる光景だと思った。



 そして、このグレート・オーシャン・ロード本番が始まる。 ドライバー兼ガイドのTONYは少しご老体だが、感じの良い人で、その場その場の雰囲気に合わせてバスの車内に流す曲を選曲したりしてくれる。 昨日のLUKEと言い、感じの良い人で助かる。

 グレート・オーシャン・ロードはその名の通りグレートな海岸線沿いの通りなのだが、それは実際その名の通りの風景がそこにはある。 何処まで続いて行く水平線を左手に、そして背の高いユーカリの樹海の間を走っていてウネウネと曲がりくねる通りを進んで行く。 時折現れるビーチには人気は少ない。 ただいつまでもそういった景色が続いて行く、、、


a0086274_1828772.jpg パンフレットにあった「 Meet the Locals 」の時間になった。 ここでの地元民とは、野生のコアラたちだ。 背の高いユーカリの木で構成されたこの樹海が果てしなく続くこのグレート・オーシャン・ロードでもコアラたちは見ることが出来る。

 ただ、探すのは難しい。

 何せほとんどのコアラたちが、背の高いユーカリの木の上のほうにいて、ほとんど動かないか、寝ているのだ。 じっと目を凝らして見ていると、木の枝に挟まるようにして寝ているコアラたちを見つけることが出来るのだ!

  乗客全員協力してコアラ探しに当るわけだが、やはりその姿は可愛い。 でも、その姿は少し異様な感じもする、、、


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a0086274_18292374.jpg 本当の地元民との出会いもあった。 食事休憩の時に立ち寄った街の公園には綺麗な芝生が植えられていて、天気も良いことから地元の人々が昼飯がてらに公園でひなたぼっこをしている。 日本では芝生の管理問題などから、入ることも許されていない所もある。 ところがこちらでは人々が好き勝手に、この芝生を利用している、、、

 ひなたぼっこをしていた家族は、元々この街産まれの人と、メルボルンの喧騒に疲れて越して来た人の家族だった。 目の前はビーチで、辺りは緑の多いこの環境で育つ子供たちは、きっと良い子に、またのほほんと育つのだろう。 遊ぶ所が多いのも然ることながら、子供たちにとって余計な物を目にする機会が少ないのは良いことだ。 実際、出会った子供たちには明るく無邪気な笑顔があった。 シドニーにいたような、コスプレやアニメだけにはまるような若者にはきっとならないことだろう、、、  

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a0086274_1830376.jpg 昼飯が終わると、今度は「 雨林見学 」だ。

 こんな寒い所では、「 熱帯 」などどいう言葉には縁はない。 その為、英語でも「 Rain Forest 」と呼ぶことになる。 ここには今まで見たことも無いほどの背が高くて、大きな木々を目にすることが出来た。 それと同時に、シダ類も見ることが出来る。 肌ではあまり感じなかったが、この森には湿度が保たれているようで、その分コケ類やキノコ類なんかも目にすることが出来る。

 驚きなのは、やはりそこに存在する木々の圧倒的な存在感であり、森の大きさであり、自然の神秘さだ。 何十年、何百年とかけて育ってきた森の様子に、見る者の心に何も感じないことはないだろう。 いくら見上げても、そのてっぺんが見えない程の大きな森の中にいては、人間の小ささを実感し、自然の偉大さを実感するのみだ。



 バスはしばらく森と茂みの中間のような所を走った。 もうかなり日が傾いてきているので、目にする風景も少し落ち着いて見えて来た。 道路沿いには、普段目にすることのない、「 カンガルーに注意! 」などの黄色い標識が見える。 実際に、道路にはたまに動物が飛び出して来るようだ。 というのも、この道路そのものが以前は無かったわけだし、このブッシュと呼ばれる茂みの中を切り開いて作ったもんだから、動物たちにはいい迷惑だ。

 前方に目をやると、そこには大きな視界が開けている。 バスの中から見ても、その視界の大きさには驚かされる。 オーストラリアの大地は本当に大きい。 「 雄大 」という言葉がぴったりあてはまる。 




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 「 12 Apostols 12の使徒 」というのがこのツアーの一番の見所になっている。 そこは、大陸の始まりであり、終わりである波打ち際。 そんな所に突出した鋭い岩山たちがある。 その様子を人々がそう名付けたようだ。 名前の由来はともかく、自然の造り出した造形美に目を奪われることは間違いなく、超自然的な何かをその岩山たちに感じることが出来る。 実際、12もその岩山があるのかどうかは知らないが、、、


 それからの海岸線沿いの道は、ずっとそういう場所だった。 土が体積した所の比較的柔らかい部分が、打ち寄せる波によって、きっと何万年もかけて削り取られていった結果の今日の姿を僕は目にすることが出来た。 誰かが意図的に作り上げたわけでもなく、計画的にそうなっていったわけでもないのに、、、  その姿を前に、感動をしない筈がない。



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 一番最後に見た「 Lonodn Bridge ロンドン橋 」というのも凄かった。 10年程前までは、今現在海に突き出ている部分が実際に大陸と繋がっていたそうだ。 その形がロンドンのそれに似ていたことから名付けられたわけだが、それが突然、その繋いでいた部分が落ちてしまったらしい。 しかも、観光客がその先端部分に行ってるいる時であり、次には数十人の小学生がそこを渡ろうとしていた時だったとか、、、

 「 形ある物はいつか無くなる 」ということだ。

 それを今日のこの日に見れた僕は、きっと幸運なのだろう。



 一日かけてグレート・オーシャン・ロードの風景を充分に満喫した僕たちは、バスの車内に流れるロンドン橋落ちた♪の曲をBGMにメルボルンへと戻っていったのだった、、、 実にユーモアで、感動的で、満足出来たツアーだった。






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by hitoshi280477 | 2005-09-16 05:06 | Australia
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