人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Colombia vol.1 「 首都 ボゴダ 」

Colombia vol.1 「 首都 ボゴダ 」_a0086274_955108.jpgゲリラ。 麻薬。 コーヒー豆。 世界三大美女のいる国。

 それが僕の知っているコロンビアの情報だった。 もっとも、恵美さん( 中米編「旅先で再会」編参照 )に貰ったガイドブックがあったため、それ以上の情報はあったと言えば、それは事実だ。 ただ単に僕の怠惰な部分がここに来る前にそれを読もうとしなかっただけの話だ。

 もう一つ聞いていたことと言えば、「 人々が親切 」だということ。



 パナマからの飛行機を降りると、そこはもう南米だった。 正直、同じスペイン語圏なのだから、違う国に来たという実感があまり湧かなかったのは中米のそれと同じだった。 人々の顔つきに弱冠の違いがあるものの、そこまでではなかった。

 コロンビアに空路で入国する場合は「 onward ticket 」、つまり出国のチケットが必要だと散々言われていたにも関わらず、パナマの空港でチェックインする際に他の旅行者は所持金+クレジットカードの有無を聞かれただけで、僕に関しては係の者に日本語を教えている間に搭乗手続きは終わっていた。 ボゴタでの入国審査の時も特に何を聞かれるわけでもなく、他の何処とも変わること無く入国のスタンプを貰った。

 思いのほか簡単に「 南米大陸上陸 」となった。





Colombia vol.1 「 首都 ボゴダ 」_a0086274_957311.jpg 宿までの道のりを行くタクシーの窓から見えたボゴタの街は僕の想像以上に都会だった。 聞けばここは700万人都市なのだ。 その数字から考えれば、街が人や物で溢れているのは不思議でないことだ。 

 「 ARAGON 」という宿が良いと聞いていた。 最近の日本人旅行者がひいきにしている宿らしい。 到着するとその外観からして僕は気に入った。 俗に言う洋館という感じのするその宿は少し年季の入った建物で、廊下は薄暗く、部屋の床は軋んでいた。 けれど、僕はその薄暗い廊下や、床の軋む音に加えて薄らと日の光が入る部屋とキッチンや、これまた年季の入った革張りのソファーが置いてある居間の雰囲気が至極気に入った。


Colombia vol.1 「 首都 ボゴダ 」_a0086274_9583567.jpg 更に、ここには年季の入った住人や管理人がいた。 オールバックにスーツをびしっと決めたその爺さんたちはかなり渋く、この宿により一層の雰囲気を加えていた。 管理人の爺さんなんかは、僕が早起きなこともあって良く顔を会わせたのだが、すごく優しいのである。 僕がコーヒーのお湯を湧かす時に、ゆで卵を茹でようとする時に、「 こっちの鍋のほうがいいんじゃないか? 」とか、「 お湯はもう沸いているんじゃないか? 」などといろいろと気にかけてくれるのである。 その様子を見れば親切心でそう言ってくれているのが僕にはわかった。 






Colombia vol.1 「 首都 ボゴダ 」_a0086274_9595644.jpg ボゴタは標高が2500m程ある為、比較的過ごしやすかった。 朝晩それなりに冷えるものの、総じて蒸し暑かった中米のことを考えると、それは有り難かった。 ゆっくり出来るのである。 蒸し暑いと何故かゆっくりとすることが出来ないのである。 暑いのは嫌いではないのだが、蒸し暑いのは好きではない。

 自称「 かなりの寒がり 」のくせにゆっくりしたいときは寒いほうが好きなのだ。 

 街を散策してみると、その街の雰囲気も気に入った。 背の高いビルが多いのだが、その合間をぬって見え隠れする一部レンガが剥き出しになっている建物や、民家、広場に教会などが街の風景を構成している。 実に好ましい構成なのだ。


Colombia vol.1 「 首都 ボゴダ 」_a0086274_102227.jpg そして、街にはたくさんのお店が軒を連ねている。 お店には物が溢れ、それを売る人と買う人で賑わいを見せていた。 更に、ここにある建物や商店は内外ともにかなりセンス良く造られているのには驚いた。 中米にはそんな都会派でおしゃれな建物など存在しなかった。 どうやらここはちょっと違うらしい。



 その雰囲気、、、 僕はここにもうちょっと居ても良い気がしていた。






Copyright (C)  HITOSHI KITAMURA All Rights Reserved.

by hitoshi280477 | 2004-10-11 18:45 | Colombia
<< Colombia vol.2 ... Panama vol.3 「 ... >>