Peru vol.2 「 Museo Amano 天野さんの博物館 」

 通称「 天野さんの博物館 」という名で日本人旅行者にも親しまれている博物館がある。 リマの名誉市民にもなっている故・天野芳太郎氏が長年に渡り研究し、収集してきた土器、織物が展示されている博物館だ。

 チャンカイ文化と呼ばれる西暦1000年頃、すなわちあの有名なインカ文明以前のものが氏の研究の対象で、氏の所有するものは個人のコレクションとしてはペルー最大とのこと。 その数3万点以上で、そのうち実際に展示されているのは約300点。 しかしながら見応えは充分だ。 というのは、なるべく多くの人の目に触れる事が出来るようにと、氏が展示の仕方にこだわっていて、ほとんどのものを直接目にする事が出来る。

 話に聞くところによると、そういったことは博物館では珍しく、特に織物なんかは直接空気に触れるとどんどん劣化が進んでしまうとの事なのだ。 また入場料が無料となっていることからも、氏のチャンカイ文化に対する姿勢が伺える。



 この博物の館内を見学するにあたって必要なことと言えば、予約だ。 というのは、ここではグループ制の見学を採っていて、そのグループには必ず日本人のガイドさんが付いてこのチャンカイ文化について説明を加えてくれるのだ。



 ☆ チャンカイ文化 ☆

 インカ以前のプレ・インカ時代の西暦1000年頃に現在のナスカの辺りに繁栄していたとされていて、あまり解明されていないことが多く注目されるまでに時間がかかった。 現在も砂漠となっている地域に文化が栄えていた事から今でも当時の土器や織物が良い保存状態で残っている。

 特に織物、編み物の精巧さは目を引くものがあって、それらがとても1000年も前のものとは信じ難い。 土器にいたっては、どちらかというグレーや白を基調としたとシンプルなものが多くて、それらは何度も製造を繰り返していく過程でそういうシンプルな色を使うようになったとか。

  しかし、その色合いとは裏腹に土器のデザインはというと、丸くて、可愛いくて、愛敬のある感じのするものが多く、当時の人々が使っていた「 とっくり 」でさえも、愛らしい形になっている。 中には病人や身体障害者をモチーフにした土器も数多く確認されている事から、当時には珍しい階級の無い社会だったのでは?と、推測されているらしい。

 また当時の技術の高さを証明する代物も多数。 例えば、顕微鏡で見ても明らかに小さいビーズに穴があいていて、そこに極細の糸が通っていたりと、、、





 見学は一時間半ほどで終了。 話に聞いていた以上の内容に大満足だった。

 チャンカイ文化のこともあるけれど、その博物館事体に天野氏の意気込みというか、入れ込みようが伝わって来た。

 博物館の入り口には天野氏の肖像画ならぬ、大きな写真が飾ってある。

 なるほど、、、 良い顔をしている。



 ☆ Museo Amano 天野さんの博物館 ☆

   Add: Calle Retiro 160  ( Av.Angamos Oeste Cdra.11 )  Miraflores

   Tel: 441-2909 要予約

   休) 土日祝 写真撮影は不可






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by hitoshi280477 | 2004-11-22 19:20 | Peru
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