船で港に到着し、街中を歩いている時はそこまで気にならなかったが、街の外れにある海に出くわした時、僕はエリさんと、トモさんの言う「 世界一汚い海 」(世界一周デート)・パラグアイ編)という言葉を思い出したのだった、、、
コロニアの街外れは海なわけで、それはどこに行っても変わらない。 小さなヨットがたくさん停泊しているハーバーや、海に飛び込む子供たちがわんさかといるところもあれば、老人が砂浜でビーチチェアで佇んでいたりもする。 何はなくとも海沿いに集まってしまう若者たちや、休日なのか、仕事の合間の休憩中なのか、釣り糸を垂れる人もいる。 どこぞの海に面する静かな街ではよく見る光景だ。 とても絵になるのだが、、、
そうなのだが、ここの海は信じられないほど汚いのだ。 汚いと言ってしまうと語弊があるかもしれないが、ここの海は信じられないほど濁っている。 話に聞くと、厳密にはここは海ではなく川らしいのだがそれはどうでもよい。 まっ茶っ茶だ。
ここで生まれ育つ人々にはごく自然のことなのだろうけど、僕は海のその色は今まで見たことはなかった。 ここの人々は何を気にかける様子もなく、それぞれの時間を楽しんでいるようだ。 旅行者にとってはきっと興醒めだろうが、地元の人々はおかまいなしなのである。 「 所変われば 」、だ。
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