Paraguay vol.1 「 不可解な国境 」

 東の街、シウダー・デル・エステ 。 何故の東の街と呼ばれているのかと言えば、それはやはりパラグアイの東に位置しているからなのだろう。  隣接する二つの大国、アルゼンチンとブラジルに挟まれるように存在している国、パラグアイ。 先日、訪れたウルグアイと同様に両大国の緩衝地帯のように思えてならないというのが本音だ。 大国の狭間で生きる国というのはいつも分が悪いように見えてしまってならない。 そこでは何がどうなのか? 今回もウルグアイの時と同様に、自分の目でみるべく足を運んでみるのだった。





 イグアスの滝と呼ばれる世界でも有数の大瀑布を見に行くのに起点になっている街、アルゼンチンにあるプエルト・イグアスからバスに乗ると、簡単にパラグアイのシウダー・デル・エステに行くことが出来る。 バスターミナルからほぼ毎時シウダー・デル・エステ行きのバス(それも路線バス)が出ているというのは、両国の関係や人の移動が活発なことを指し示していた。

 バスはターミナルを出ると一路国境へと向かった。 アルゼンチン側の国境で手続きを済ますと、今度はブラジル側の国境へと向かうことになる。 僕は事前にブエノス・アイレスでブラジルの90日間マルチエントリーのビザを取得していたので、その面では何も心配は無かった。 国境間の緩衝地帯を走りだしてしばらくすると、おんぼろの建物が見えてきた。 ブラジル側の国境だ。 窓の外にあるそのおんぼろの建物を見てると、僕を乗せたバスは「 す~っ 」とその脇を通って行ってしまうではないかっ! しかし、乗客の中で焦っている様子をしているのは自分のみ。 運転手も僕を一目見れば外国人なのだから、出入国のことは心得ているはずなのに、、、 きっと何かあるんだろう? 気持ち心配しながらも、僕は何がどうなるのかわからない状況に身を任せることした。

 バスはしばらくブラジルの街フォス・ド・イグアスを走ると、一本の橋を渡りだした。 察するにここがブラジル - パラグアイの国境なのだ。 きっと「 友好の橋 」とか何とか呼ばれているヤツだろう。 橋はそれなりに込んでいて、その先にある街に興味ある僕の何とも言えない心地良い緊張感を盛り上げていた。 その橋を渡るに連れ、車の騒音が、脇を歩く人々の雑踏がどこか懐かしいアジアを感じさせた。





 そうこう感じているうちに、僕はパラグアイに入国してしまっていた。 既に入国してしまっていたのであるっ! こちら側にあるブラジルの国境でも何にも言われなかったし、ここパラグアイ側でも何にも言われなかった、、、 一体ここはどうなっているのだろうか? 僕が入国管理局は何処かと尋ねると、「 もう通り過ぎた 」というではないか。 そんなことでいいのだろうか? しかし、自分の身は自分で守らなくてはならない。 何時、何処で警官につまらないツッコミをされるかわからないのだから、、、 僕は自力で入国管理局に入国のスタンプを求めに行ったのだった。 やれやれだ。 南米のいい加減さには笑えることも多数あるが、そのせいで問題を抱えたくはない。 しかし、バスに乗ってこんなに簡単に国境を行き来出来るなんて、きっと、三国バス共同運行同盟でも制定してあるのだろう。











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by hitoshi280477 | 2005-01-29 09:16 | 未- Paraguay
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